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2002年11月15日
因幡 正代 |
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| 悪性新生物(がん) | ||
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日本における死亡率の推移を死因別でみると、戦前は結核や肺炎などの感染性の疾患が上位を占めていた。しかし戦後、感染性疾患は減少し、心疾患や脳血管疾患、がんなどの生活習慣病による死亡が上位を占めるようになった。特に1981年以来ずっと、がんは死亡原因の1位となり、厚生労働省が発表した「平成13年 人口動態統計の概況」によると平成13年には全死因の31%を占め、年々その割合は上昇している。 新生物(腫瘍)とは、正常組織の秩序を乱して増殖した細胞群を意味し、通常「良性」と「悪性」に分けられる。良性腫瘍は、限局性で発育も遅いものが多く、一部の場合を除いて、死につながる事は少ない。しかし脳腫瘍のように、腫瘍が大きく発達しすぎると周辺の正常組織を圧迫し、死を招くものもあり、良性とはいえ、腫瘍ができる部位によっては危険なものもある。 悪性腫瘍は、発育が早く留まる事がない。除去または死滅させなければ確実に宿主を死に至らしめる。悪性腫瘍の最大の特徴は浸潤、転移である。悪性腫瘍は正常な組織の間を分解しながら浸潤し、血管や神経に沿って増殖する。さらにはリンパ管、血管、体腔にも浸潤し、ついには他の臓器へ転移し、そこで再び増殖を始める。悪性腫瘍の増殖により、次第に正常組織の働きが失われ臓器不全に陥ったり、悪性腫瘍の塊が消化管の閉塞を起こし、蓄えられた全身の体力の消耗をきたし、衰弱していく。このような状態を悪液質と呼ぶが、悪液質になると感染症に対する防御反応が不全になる。実際、がん患者の直接の死因が感染症であることは少なくない。 ![]() |
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以 上 |
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